永正寺副住職 中村建岳が、法話を推敲する過程で考えたことや、日頃感じていることなどを、そのまま素直に表現するブログ。

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「短期出家」構想中

2010.12.13
前回からの続きです。

現代社会で生き続けていく私たちには
全てをすてて出家生活に入ることは、大変難しいことです。

このブログでは、
現代社会で生活しながら」という前提を崩さずに、
苦しみの原因である「思い」をなくした悟りの境地。

つまり「」「」について、

まず理解し
そして目指していくという内容を表現したいと思っています。

(もちろん、私自身も悟りを目指していくうちのひとりです。)

ただし、
出家という、俗世間のしがらみを全て捨て、真っさらになった原点のようなところからのスタートが
もちろん「悟り」に近づくにはより良いに違いはありません。

しかし、いざ現代社会でとなると・・・。
とそれこそ、しがらみなどなんだかんだとなるのですが(汗)


そこで、まだ構想中の段階なのですが、
近い将来、実現させようと思っていることがあるのです。


それが表題にある「短期出家」です。

昔のお寺と僧侶は、一部が中枢権力の極めて近いところにあったりはしましたが、
その他の多くの寺院は、今ほど世間の中に存在しているイメージではなく、
お寺の世界に入ること」=「出家」=「俗世間を捨てること」となっていたり

世間」と「お寺の世界」が
別の世界であるという共通認識がありました。

ですから
世間」で生きることに疲れ果てたり、どうにもならない困ったことがあった場合

出家」をすることによって、俗世間での少々の罪は許され
心静かに余生を送ることができましたし、

尼になる」という言葉が、俗世間とのかかわりを断って生きていくことの決意を表したり、
駆け込み寺」という役割が当時のお寺にはありました。


ところが、ほとんどのお寺の世界が一般社会の一部になってしまった現在では、
「駆け込み寺」機能をもった寺院が極めて少なくなってしまっているのです。

考えてみれば、現代ほど心の問題が取りざたされていることはないですし、
苦しみの究極的な克服であり癒しである仏教」が最も求められている時代だとも思います。


そこで、現代的な、短期出家プログラムを構想しています。

その内容は、

『 対象は、日常生活の中で大きな心の苦しみを抱えている人です。
剃髪をして名前を変え(法名をつけます)、1ヵ月から3ヵ月程度の短期間
お寺で、朝のお経、掃除、坐禅などの出家生活を

あくまで「社会復帰を前提」として、「期間を限定して」行うのです。

剃髪して名前も変え、今までの自分のとは別の、生まれ変わった、一度リセットされたような感覚で、
毎日ひたすら、お経と坐禅と掃除をします。

そのなかで、思いに振り回されない思い過ぎない習慣を身につけ、清々しい心持ちができるように心掛け、
必要があれば、心理カウンセラーなどの専門職にも関わってもらい、

一度剃髪した髪が少し伸びたころまた日常に回帰していくというものです。


一度出家したら、それきりお寺の世界で ということでなく、
あくまで、社会復帰を前提として、それまであったアイデンティティー(自己同一性)を一旦リセットし、
専門家と連携をとりながら修行生活を送ることで、安定した心をつくりだそうとする試みです。

つまり、お寺が一般社会の一部である中での 出家プログラムです。

そんな拠点が全国にあったら・・・』



残念ながら、今現時点ではできませんが、
まず、この考えを深めていくことから始めています。



かなり長文になってしまいました。
次回は、社会に生活していながら思いをなくす・・・
に戻ります。
<続く>



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コメント
短期出家
こんばんは。

実に興味深い試みだと思います。
実際、社会に組み込まれていると、自分を見つめ直そうと思っても、なかなか難しいものですよね。
心に重荷を抱えているのに、世間の目や家族との葛藤が有ったり、「社会の中の自分」ばかりを考えて、本当の自分について考えられない人も多いと思います。

応援しています^^
2010/12/14(火) 00:25 | URL | うるちん #JalddpaA[ 編集]
Re: 短期出家
うるちんさん
コメントありがとうございます。

実際の現実社会のしがらみで、
がんじがらめになってしまうことは結構ありますね。
このプログラムを経験した人は、
その後また困難に出会っても

困ったらまたこのプログラムをもう一度受ければいい

という良い意味での開き直りのようなものができるのではないか
とも期待しています。

応援していただきありがとうございます♪
是非実現させたいです。
2010/12/14(火) 20:13 | URL | 建岳 #-[ 編集]
精神医学の知識を有しているカウンセラー
いいアイディアだと思います。

ただ、精神医学の知識をしっかり有しているカウンセラーの存在・協力は、絶対
に必要でしょうね。

何故なら、悩みが高じてしまった神経症(ノイローゼ)の方ならともかく、精神
病の方が、そのような行為をすると、症状が悪化してしまうからです。

実現できたら素敵ですね。(^_^)

私は、大きな心の苦しみを抱えているわけではないのですが、正直、
煩悩を取り除くためにも、ぜひ1度参加してみたいと心そそられました。
2010/12/14(火) 21:29 | URL | 竹内成彦 #Yd54JdDc[ 編集]
素晴しい考え方だと思います。
実行は中々難しいと思いますが、素晴しいアイディアですね。+++----+-+--------










今の世、心を病む人が多く、カウンセラーやセラピストの出番が多くなっています。
これは憂うるべきことで、実際は、あまり深くまで踏み込んでいけないために、
うわべだけで終わってしまう事が多いと感じています。
寝食から改善していけば、自然と心身も改善するように思います。
実行できる事を期待しています!



2010/12/14(火) 22:55 | URL | 白い月の風 #k9MHGdfk[ 編集]
Re: 精神医学の知識を有しているカウンセラー
竹内成彦さん
コメントありがとうございます。

精神医学の専門家ですね。
なるほどです。逆効果になってしまう場合があるのですね。

心理カウンセラーだけでなく、精神医学の専門家および
病院とも連携してチームを作り

事前に対象となるのか判定すること
不測の事態に対応できる体制を整えること

などの整備の必要性を改めて考えさせられました。
ありがとうございます。

煩悩の取り除き方。
これから私なりに表現していきたいと思っています♪
2010/12/14(火) 23:21 | URL | 建岳 #-[ 編集]
Re: 素晴しい考え方だと思います。
白い月の風さん
コメントありがとうございます。

確かにカウンセラーの1h/weekなど限られた制約の中では
表層だけになってしまうのかもしれません。

この心の病みやすい時代に
仏教界がもっとその本来の魅力を見つめなおして、

人々の苦しみを和らげ克服する取り組みをしていきたいと思っています。

私では大変微力ではありますが
一歩ずつ進めていこうと思っています。
2010/12/14(火) 23:28 | URL | 建岳 #-[ 編集]
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