永正寺副住職 中村建岳が、法話を推敲する過程で考えたことや、日頃感じていることなどを、そのまま素直に表現するブログ。

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「無意識」の扱い方

2010.11.8
前回からの続きです。

人は皆、自分の中のやっかいな他人「無意識」と付き合っていかなければなりません

この「無意識」の上手な扱い方はないのでしょうか?

実は、
これをやれば無意識が言うことを聞いてくれる
こうするとストレスがなくなり楽に生活できる。

などという特効薬のような便利なものは、ないのです

もちろん、心理学、セラピーなど近年様々な研究が進んでいます。
禁煙本ストレス関連の書物も数多くありますが、
やはりその内容は、地道時間をかけて少しずつ改善めざしていくもので、
即効性確実な効果が保証されるといった特効薬というわけではありません。

そしていわばであり仏教も、この地道に時間をかけて少しずつ改善し、その完成をめざすものだと言えます。


なかなかそうすぐにはうまくいかないものなのです。

それでも
特効薬のような上手な扱い方はないけれども、
「無意識」に対して、やってはいけないこと、していけないことは、はっきりしていると思います

それは、前回までのブログでもふれましたが

「勉強しなければならないっ!」
「体に悪いからタバコをやめなければならないっ!」

などと、「」が得意な論理を、「無意識」に押し付ける逆効果になってしまうことが多いのです。

無意識」はわがままですし、論理を基本的に理解せず嫌いなので反発します。
急激な変化も苦手だからです。

「○○しなければならないっ!」

と強く思えば思うほど、うまくいかない経験は
誰しも思い当たるのではないでしょうか?

ここで無理矢理にでも「無意識」を屈服させて、勉強などできないこともないのですが、
その場合、後から身体の不調変調などを引き起こす危険性が大いに高まってしまいます。


むしろ

「○○できるようになるといいなぁ~」

ぐらいに、ぼんやりやんわり思う程度

「無意識」が拒絶しない程度を見定めての働きかけが効果的ですし、
「無意識」が自然とこちらの意思に近づいてこられるような、働きかけの工夫が必要だと思います。
この工夫が実に難しいのですが(汗)。

人は皆、やっかいな「無意識」を抱え、持て余しながら生きているのです。


さて、ここでこの「私」と「無意識」の話、少し視点を変えてみます。

これまで自分ひとりの中だけを問題にしてきましたが、
これはもちろん自分ひとりだけの問題ではありません
自分以外の周りのほかの人同様の問題を抱えているのです。

よく人間関係で失敗する原因を、この「意識(=:ここでは文脈上、意識に置き換えます)」と「無意識」の視点で考えてみます。

自分自身がもう一人の自分「無意識」を抱えているように、
目の前にいるAさんも見た目は一人に見えても
実は「意識A」さんと「無意識A」さんが同居しているのです。

何かトラブルがあった時、意見の食い違いがあった時、
私が得意な理論で、相手のAさんの「意識A」を納得させたとします。

するとどうなるか

相手のAさんの中で「意識A」が納得すればするほど、「無意識A」が反発してしまう。
これがよくあるのです。

頭では理解できるけど、どうしても納得できないっ!


人間関係でのトラブルは、「意識A」さんに働きかけてはいけません
無意識A」さんに働きかけるほうが良いのです


例えば教育の場面では、
子どもがテレビを見ている時
勉強しなさいっ!
と「意識A」に働きかけると、即座に「無意識A」がいやだっ!と反発します。
テレビをまず消して、心を落ち着かせ、勉強部屋まで誘うような環境づくりをすることだと思います。


またこれは何かの本で読んだのですが、
「今の皇太子さまが子どもの頃、皇后さまと一緒にピアノを弾いているところのマスコミ取材を受けました。
写真の絵的に、皇太子さまに低い音のほうの鍵盤を弾いてほしいとマスコミが要望したところ、
皇后さまは
『○○ちゃん。低い音はどんな音がするの?』
と投げかけられ、皇太子さまは得意げに低いほうの鍵盤を弾いて、結局良い写真が撮れた」
という話があります。
もし、『低い音出しなさい』と「意識A」に働きかけていたらうまくいかなかったかもしれませんね。


今回は長文でしかも記号をつかってしまい、かなり分かりづらいかも。
申し訳ないです。
<続く>




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コメント
辛い事があっても…
信頼していた人に裏切られる、とても辛いです。
でも、反対を返せば、ああ、今の内にそういう人だったと、
解かって良かったなぁ…とも、考えられる。
そう、思えるまでに随分掛かりましたけれども、
きっと、意識と無意識との使い分けと言うのも、
その人の経験値から来ている部分もあるのではないかと
思います。
人を赦せ、受け止められる、そんな人を目指したいです。
2010/11/08(月) 23:12 | URL | 白い月の風 #k9MHGdfk[ 編集]
Re: 辛い事があっても…
白い月の風さん
コメントありがとうございます。

そうですよね。
無意識の扱いはまさに経験値がものをいうと思います。
上手な人はいつも安定していて安心感があります。
上手くない人は、無意識を扱うこと自体に気付いていない場合が多いと思うんです。

人を赦す。

高度な精神の安定と余裕が求められることだと思います。
一人でも多くの人がその境地に達すれば、素晴らしい社会ができると思います。
ローマ帝国の良い面の特徴は「寛容」だったということを
「ローマ人の物語」(塩野七生さん)で知り、その素晴らしさに驚きました。

人を赦すこと。
なかなかできない自分を感じています。
2010/11/09(火) 20:07 | URL | 建岳 #-[ 編集]
やんわり思う感じ♪
こんばんは☆

無意識は論理的に「~しなさい」
って言っても嫌ってしまい

やんわり思う感じがイイって
いうのは、納得しました。

無意識の特徴知ってれば
対処しようがありますもんね。。

なるほど!!

2010/11/09(火) 21:40 | URL | 真中さき #-[ 編集]
Re: やんわり思う感じ♪
真中さきさん
コメントありがとうございます。

なるほど と言っていただいて嬉しいです。
無意識の特徴を知り、対処法を考えること自体が
気持ちの安定につながると感じています。
やんわりじっくり無意識をコントロールしていきたいです。
2010/11/10(水) 20:52 | URL | 建岳 #-[ 編集]
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