永正寺副住職 中村建岳が、法話を推敲する過程で考えたことや、日頃感じていることなどを、そのまま素直に表現するブログ。

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自分に素直になること

2013.6.10

大変、お久しぶりのブログになります。
イベント案内を除けば、
3ヶ月ぐらい間があったことになります。


その間に、
コンサートや『良縁 寺カフェ』など、
イベントを行いながらの、その他、多くの経験を通して、

私自身、実は、
とても大きな心境の変化がありました。


このことについて、
どのように表現をしたら良いのか?
頭を悩ませていたのです。



その心境の変化とは、
それまでの私自身が、いかに素直でなかったのか?

心が屈折してしまっていたり、
心がひねくれてしまっていることに、

心の底から「 気か付いた 」ことだと思います。



実はそれ以前にも、
自分自身の性格について自己分析をしていて、

なかなか癖があって、少しひねくれている性格だという自覚はあったのですが、


その自覚があるからこそ、
私はその弱点に対処できたり、改善する可能性もあるのだと思っていました。


しかし、そうではありませんでした。



この現在進行形の経験で、
「 自分に素直になること 」の難しさと大切さが、
大きな実感をともなって理解できつつあると感じています。


そして、この
「 自分に素直になること 」こそが、

私たち人間の
メンタルヘルスにとって、
もっとも本質的で重要な課題のひとつではないかとも感じています。


これから私なりに
「 自分に素直になること 」について書いていきたいと思っています。
<続く>




※当然のことながら、このブログはあくまで私の個人的な解釈です。

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素直になることの難しさ

2013.6.13

今、あなたの目の前に、
、二手に分かれている道があります。

あなたは、右の道に進もうと思います。

しかし、
不思議なことに、
あなたの意識に逆らって、

体が勝手に
左の道を進んでいってしまいます。

右に行かなきゃ
思えば思うほど、どんどん左の道を進んでいってしまいます。


「 自分自身が思い通りにならない 」


実は、私たち人間は誰しも、
程度の違いこそあれ、この不思議!?な体験をし続けている存在なのです。



これは、私たちは、
私という「 意識 」のみだけではなく、


無意識本能潜在意識esといった、もう一人の人格を、
そして、
なかなか私の言うことを聞かない、駄々っ子のような、

そんな「 もうひとりの自分・無意識 」を、
例外なく誰しもが抱えているからなのです。


そして、
その「 もう一人の自分・無意識 」が私の主導権を握ってしまっている。


このブログのメインテーマの一つといも言える、
もうひとりの自分・無意識 」で、

そのようなことを書いてきました。


前回、
自分に素直になること 」の難しさと大切さについて実感したと書きましたが、


その素直になるべき自分とは、ある意味、
まさしく、この「 もうひとりの自分・無意識 」のことなのです。


つまり、

自分の「 本能 」に素直に、
自分の「 潜在意識 」に忠実に、
・・・・・。


食欲、睡眠欲、性欲、さまざまな欲望など、
本能に素直になることが、果たして可能なのか


文章にしてみるだけでも、
怖ろしく感じてしまいます。


私たち人間は、
それらの欲望を理性でコントロールできるからこその人間であるはずです。


しかし、
だからといって、
私たちは、その「 もうひとりの自分・無意識 」を完全に無視することはできませんし、


」 が 「 無意識 」を
完璧に支配することは不可能なのです。
<続く>




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「母さん助けて詐欺・振り込め詐欺」対策への提言

2013.6.17

たまには!? 時事問題について、
取り上げたいと思います。

最近、「 母さん助けて詐欺 」という新名称が話題となった、
振り込め詐欺 」。

手口が巧妙に変化していき、一向に収まる気配がありません。


永正寺の檀信徒さん、
また身近な方で、
被害にあわれたと聞いたことは今のところありませんが、

もし被害にあっても、
わざわざお寺に報告もされないと思いますし、

今後、皆さんが被害にあわれないようにと心配しています。


そこで、私なりの、
この「 母さん助けて詐欺・振り込め詐欺 」の対策について、
提言をしたいと思っています。


まず、これまでの
母さん助けて詐欺振り込め詐欺の対策を考えてみると、

怪しい電話の見分け方
・必ず本人に確認すること
・日頃から子どもとの暗号のようなものをつくっておくこと
・まず冷静にになること
とにかくお金を振り込んだり、渡したりしてはいけないこと


など盛んに、
警察マスコミも皆、

「 どうやって騙されないようにするか? 」

とさまざま苦心しています。


しかし、その被害は一向に減りません。


これだけ、
警察やマスコミが少なくない機会を利用して宣伝、啓蒙しても、
一向に減らないのは何故でしょうか


被害を減らすための対策は、他に無いのでしょうか


実は、私は、
これまでの対策が、
「 どうやったら騙されないか? 」という

防御一辺倒
になっていることが問題ではないかと思っています。



これは、
サッカーに例えれば、

相手の多彩な攻撃に対して、
守備だけを11人全員でああでもないこうでもないと必死にしている

対戦相手は、心おきなく自由に、全員が攻撃に専念し
100回でも1000回でも、手を変え品を変え、
そのうち1回でもゴールが奪えればいいと好き放題、前のめりで攻撃されているようなものです。



詐欺グループの立場で考えれば、

ほとんどリスクなく電話をかけ放題にかけて、
そのうち何件か引っ掛かればいいのですから、
全く、 止めるはずがない のです。


ですから、
これからの「 母さん助けて詐欺・振り込め詐欺 」の対策は、

これまで通りの「 守備型 」とともに、
新たに「 攻撃型の対策 」を取らなければと思います。


攻撃型の対策 」とは、

騙されたフリをして、警察に通報し、現金受け渡し現場を押さえ犯人を逮捕する。
・騙されたフリをして、相手の携帯電話を警察に伝え、GPS逆探知で犯人を逮捕する。

などの方法について、
警察マスコミが「 一大キャンペーン 」をはることです。

そして、重要なのは
懸賞金 」をかけ、その効果を高めることです。


私たちの多くが
詐欺グループの摘発に工夫して協力する雰囲気が出来上がり
日本全国に広がっていけば、

詐欺グループも、

「 いとも簡単に騙されているけれど、
  ひょっとしたら騙されたフリをしていて、
  警察に通報されているんじゃないか? 」

などと、疑心暗鬼になって
おいそれと手当たり次第に電話をかけることができなくなったり、

警戒して、現金受け渡し場所に現れなかったりして結果的に未然に防ぐことになったり、


つまり、

詐欺グループに
強くリスクを意識させ、そのリスクを実際に作り出していくことがこの作戦のカギなのです。


まさしく、
攻撃は最大の防御 』です。



私は、
これ以上の被害の継続、拡大を防ごうと、
関係諸機関に働きかけていこうと思っています。




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どこまで素直に表現しているブログなのか!?

2013.6.22
⇒前回からの続きです。

このブログ
上部にある説明をご覧いただきますと、

「~法話を推敲する過程で考えたことや、日頃感じていることなどを、そのまま素直に表現するブログ。」
と書いてあります。

もちろん、
他ならぬ私自身がそのように書いたのですが、


しかし、正直なところ、
どこまでそのまま素直に表現ができているのか?
と考えてみれば、

やはり、
100%、素直にできているわけではないと思っています。


もちろん、
自分の思っていることの真逆のことや嘘を書くようなことはないのですが、

これまで、
結構自由に書いているようにも見えますがf(^^;)


誤解をうまないように、
極力、穏便な表現にしたり、

また、
自分が感じ思っていることをそのまま書けなかったりすることが全く無いわけではありませんし、


お寺の檀信徒さんはじめ皆さんは、
本当に立場がさまざまですし、

そのさまざまな立場の皆さんに支えていただいている
お寺の副住職として相応しい表現をと、

常に心掛けてもいます。


このような表現を考えていく過程のお陰で、
自分自身の思いがより深まったり
場合によっては当初思っていたことと違って、より良い思いに至ることもあるので、

この推敲!?過程はとても意味があると感じてもいるのですが、


しかし、一方、
自分に素直になれているのか?
もうひとりの自分・無意識」に素直になれているのか

という観点で考えてみれば、


知らず知らずのうちにでも、理性の自分の枠へはめ込んでいるとか、
コントロールをしようとしているのではないかと感じることもあります。


もちろん、
私の中の「もうひとりの自分・無意識」は、
身勝手で、怠け者で、すぐ周りのせいにするという、

とても人さまにお見せできるようなものではありませんがf(^^;)


さて、
私たちは、多かれ少なかれ、


「自分はこうならなければならない
「自分はこうあるべきだ


あるいは、
「よき母として
「男として」
立派な社会人として」


など書ききれないぐらい、
様々な制約の中で生きています。


もちろん
それらの制約に対しての努力は、
とても貴重な行為なのですが、


その一方で、私たちは、
なかなか「もうひとりの自分・無意識」に素直に生きられない存在でもあります。
<続く>




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「もうひとりの自分・無意識」に素直な社会

2013.6.24
⇒前回からの続きです。

ジャレド・ダイアモンドさんの 『 昨日までの世界 』 という本があります。

ジャレド・ダイアモンドさんは
ピュリツァー賞受賞作 『 銃・病原菌・鉄 』 で知られる米進化生物学者です。

『 銃・病原菌・鉄 』 は、
(過去にこのブログで一部分だけを取りあげたことがあります⇒「ウマとシマウマ」

なぜ ヨーロッパ人 全世界を征服し、その逆にならなかったのか? 」
という問いに対して、

人種の優劣ではなく
地形などの環境要因による違いであることを、
見事に解き明かした、素晴らしい作品です。


また、
『 文明崩壊 』  では、
世界の七不思議の一つとも言われる!?イースター島モアイ像について、
明解に、科学的に解き明かしていることなどをはじめ、

これまで崩壊してきた文明についての検証とその教訓が、
私たちの今後への示唆に富む、これまた素晴らしい作品です。

まだ、
お読みになられていない方は、
2冊とも是非、読んでみてくださいね!


そのジャレド・ダイアモンドさんの
最新作 『 昨日までの世界 』 では、

私たちが今暮らしている、
高度文明社会と対比させた、

昨日までの世界である、
伝統的社会 」(狩猟採集社会、部族社会など数十人から数千人規模の社会)の特徴について、
良いところも悪いところも含めて分析され、

これからの私たちの社会の在り方の参考にしようとされている本です。


長い前置きですが、
ここからが⇒前回の続きです。


私たちは、今、
この「 高度文明社会 」で暮らしていますが、、

法律道徳倫理宗教など様々な価値観があり、

その社会から求められる人間像

社会に必要とされ
社会に迷惑をかけない


それらの理想的理性的な人間像を、
強く求められ教育され、私たちは今を過ごしているのですが、



「自分はこうならなければならない
「自分はこうあるべきだ


あるいは、
「よき母として
「男として」
立派な社会人として」
・・・。


多かれ少なかれ
私たち誰しもがもつその葛藤

本音と建前
あるいは
良心の呵責」という言葉もあります。


まさに、私たちはこの社会の中、
なかなか「 もうひとりの自分・無意識 」に素直に生きられない存在なのです。



しかし、
けれども、

伝統的社会 」に住む人は、
父親、母親の役割分担や、

危機回避のために執拗なほど!?注意深く行動するなど
ルールや掟のようなものももちろんあるのですが、


まるで、
生存本能必然的にそれを選んだごとく!?
何かの社会的役割を "演じている" ことがない。


常に自信に満ち溢れ、生き生きと自分らしく生きている人が非常に多く、


「本音と建前」、「良心の呵責」などに さいなまれることもなく
メンタルヘルス上では、全く健康であるようなのです

(注:これは「昨日までの世界」を読んだ上での、飛躍も含めた私の解釈であり、必ずしもジャレドダイアモンド氏が言及していることではありません)


ただ、メンタルヘルス上素晴らしいからといって、
もちろん、全てが素晴らしいと言うわけではなく

時として起こる 殺人 などについても、
その犯人!?(犯人という意識すらないかもしれない)は、


全く悪びれることなく、自分の立場を主張することが当然の社会でもあるのです。
<続く>




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