永正寺副住職 中村建岳が、法話を推敲する過程で考えたことや、日頃感じていることなどを、そのまま素直に表現するブログ。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

笑いの力

2010.10.22

今日は書評です。

加瀬英明さん著
人生最強の武器 「笑い(ジョーク)の力」 -ユダヤ人の英知に学ぶ (祥伝社新書)

著者曰く、
心のゆとりを会得するためには、禅寺をたずねて、長い時間、無理をして坐禅を組んで苦しむよりも、楽しみながら笑う術を学ぶほうがはるかによい」 (文字強調:建岳)

優劣はさておいて、「禅」が目指すものと、単に冷やかしでない機転の利いた「笑い」が生み出す心のゆとりは、確かにとても近いと思います。

機転の効いた笑いは、精神を逞しくしますし、時には膠着した状況を打開することもできます。
とても素晴らしいです。特に過酷な運命を乗り越えて生きなければならなかったユダヤ人の、その「笑い」の能力と知恵の蓄積は目を見張るものがあります。

私自身は頭が固く、なかなか笑いを生み出すことができないことを残念に思っていますし、
機転の利いたその場の雰囲気を一気に変えてしまうような笑いを生み出せる人を尊敬し、私もそうなりたいと憧れています。

この本に載っていた例ではありませんが、

 ある政治家が、愛人を囲っていたことの責任を大変な剣幕で追及されます
 『妻子がある身でありながら、A子さんという愛人を囲っていた責任をどうとるのかっ!
  刑法にはふれないとしても、政治家ならば社会的・道義的責任があるはずだっ!
  即刻辞職しろっ!』
 よく目に浮かぶ光景です。
 当然、追求された方の政治家は脂汗をたらしてなんとか言い逃れを・・・

 ではなく、その政治家は悠然と言い放ちました。

 『私を甘く見てもらっては困る。
  私がこれまで関係をもって面倒をみているのはA子だけではない
  全部で5人、責任をとって援助し続けている

 会場は笑いの渦。あっけにとられた追求者はそれ以上できなくなります。

冷静に考えれば、5人も囲っていればよりさらに悪いはずなのに、理屈を超える「笑い」の不思議な力が状況を打開することがあります。

ユダヤ人が蓄積してきた「笑い」の力。是非皆さんもこの本を読んで参考にしてみて下さい。


ちなみに禅も、人が普通考えないような、「あっ」と驚く知恵を駆使した逸話が多いですよね。
いつもより文章量が多くなりますが、そのようなお話を一つ。

 禅の道を究めた とある老師、さすがに高齢になりだんだん老化されます。
 加齢による体の衰えでついには寝たきりになってしまいます。
 そうなってしまうと老師といえども人間ですから脳力も急激に衰え、今日が果たして何月何日なのか
 わからないような状態になってしまわれました。

 ある日、その老師の親しい友人が心配して御見舞いに来られました。
 心配していたその友人が老師に
 「今日が何月何日かわかりますか?」
 と尋ねます。老師は無言です。その日が1月の中頃だったので、その友人がさらに尋ねてみました。
 「お正月過ぎましたか?」

 普通の人なら、わからないことは「わからない」と答えるでしょう。
 でも老師は違います。何て答えられたと思いますか?

 「来年の正月は、まだ来んじゃろ」

禅を極めた とらわれない束縛されない自由な心 と「笑いの力」
その心のゆとりの状態はとても近いと思います。


今日は文が長過ぎかな?
書評というより単なる雑感かも・・・。


「ご訪問いただいた方へ」
一日一回、3つのランキングボタンをそれぞれクリックしていただくと有り難いです。


ブログランキング・にほんブログ村へ

人気ブログランキングへ
スポンサーサイト

日日是好日

2011.2.12

書評です。

 「日日是好日」 にちにちこれこうじつ 
  ~「お茶」が教えてくれた15のしあわせ~

  森下典子さん著 新潮文庫


この本は、著者の森下典子さんが、
茶道との、出逢いから25年にわたって経験されたこと が綴られています。


裏表紙の紹介を引用しますと

 がんじがらめの決まりごとの向こうに、やがて見えてきた自由。
 「ここにいるだけでよい」という心の安息。
 ・・・・・
 「いま、生きている!」その感動を鮮やかに綴る。


私も茶道を習っていますが、
本当に決まりごとだらけです。

何でもかんでも決まりごとで、全くがんじがらめです。

どうしてこんなに決まりごとだらけなのか?

もっと自分勝手にしたらいけないのか?


自由が大好きな私は(=自分勝手な私は(汗))
いつもこんなことを考えながら、お茶のお稽古をしています。


その
がんじがらめの決まりごとの向こうにやがて見えてきた「 自由 」?


なんて不思議な表現なんだろうと思います。


私の中で
般若心経の「 色即是空空即是色 」という不思議な表現とも重なります。


この本には
一言も「 悟り 」という言葉は書かれていません。


しかしこの本には
「 THE 悟り 」が
本当にわかりやすく、感動と共に伝わりやすく綴られていると思います。


是非ご一読を♪





「ご訪問いただいた方へ」
一日一回、3つのランキングボタンをそれぞれクリックしていただくと有り難いです。


ブログランキング・にほんブログ村へ

人気ブログランキングへ

『 「すっごく心細い」がピタリとやむ! 』 竹内成彦さん著

2013.9.13

『 「すっごく心細い」がピタリとやむ! 』 竹内成彦さん著


間違いなく素晴らしい名著です。

今の世の中、一つ覚えのように、
ポジティブ、ポジティブと呪文のようにアナウンスされていますが、

そのことが、
私たちをより一層、息苦しくしてしまう。
そんな社会に私たちは暮らしています。

自己啓発、心理系の本といえば、
そのようなものが非常に多いのだと思いますが、


この本は、

綺麗事がなく、
心の問題の現実が、分かりやすく実践的に書かれています。


そして、
優しく冷静に、力強く、
そして確かな愛情で、

苦しみながら、
悩みながら生きる私たちの心をほぐし

応援してくれているように思えます。


確かに、
今までにない画期的な内容です。
そして、多くの示唆に富む本になっています。


皆さま、
是非ご一読をされてはいかがでしょうか?


著者の 竹内成彦 先生は、
ブログやFBを通して、

また、
永正寺で映画『円空 ~今を生きる~』上演会を行った時に、
お越しいただいたご縁もあります。


今後の
ますますのご活躍を期待せずにはいられません。







※永正寺のメルマガを月に2回発行しています。
 ご希望の方は下記フォームよりお申し込みください。
 ⇒永正寺メールマガジン登録フォーム

※小冊子「 宗教の仕組みと危険性 」のPDF版をアップしました。
 ご興味のある方は、是非ダウンロードしてお読みいただければと思います。
 ⇒小冊子「 宗教の仕組みと危険性 」PDF版
 またご郵送ご希望の方は、下記フォームよりお申し込みください。
 ⇒小冊子「 宗教の仕組みと危険性 」郵送希望フォーム


「ご訪問いただいた方へ」
一日一回、3つのランキングボタンをそれぞれクリックしていただくと有り難いです。
ブログランキング・にほんブログ村へ FC2ブログランキングへ 人気ブログランキングへ

プロフィール

中村建岳

Author:中村建岳
お越しいただきましてありがとうございます。
文字ばかりのブログですが、どうぞお付き合い下さい。

リンクフリーです。

私のお寺のホームページは⇒こちら
です。

⇒こだわり住職 なるほどアイデア情報局
⇒良縁 寺カフェ
ブログもよろしくお願いします。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
月別アーカイブ
カテゴリ
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。