永正寺副住職 中村建岳が、法話を推敲する過程で考えたことや、日頃感じていることなどを、そのまま素直に表現するブログ。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ウマとシマウマ

2011.2.25

皆さん。
動物といえば、どんなものが思い浮かぶでしょうか?


犬、ネコ、ライオン、キリン、馬、カバ、らくだ、カンガルー、猿、カラス・・・


それこそ
数えあげきれない数の動物がこの世の中にいます。


それでは、
その動物の中で、人間の家畜になることができる動物はどれだけいるでしょうか?



馬、牛、らくだ、羊、豚、犬、ネコなどですが、

実は
たかだか10種類。多くて20種程度の動物しか家畜にはなれないのです。



ライオンはもちろん、キリン、象、トラ、カバ、カンガルーなど

人間が
たまたま家畜にしなかったのではなく

絶対に家畜にできないのです。


これは、
現代の技術をもってしても、
動物園などで飼育をすることは可能ですが、家畜化することはできていません



( ジャレドダイアモンドさんの
  「 病原菌 」という本に書いてありますので、
  ご興味がある方はどうぞ読んでみて下さい。
  ジャレド・ダイアモンドさんの著作は他に「 文明崩壊 」というものがありますが、
  非常に勉強になり、面白いです!   )



その一番象徴的な例は
ウマシマウマです。


私は、
ウマペンキで白と黒の模様を描けば、シマウマになるんじゃないかと思うぐらい、
外見上の違いしかないと思いこんでいました。

しかし、
外見だけでなく、性質が決定的に違うのです。


ウマは、従順で人間に従う性質をもっていますが、
シマウマは、従う性質をそもそももっていないのです。


無理矢理従わせようとしても、
シマウマ死ぬまで噛みついて離さないなどのやっかいな性質を持っているが為に
家畜化できないのです。


繰り返して言いますが、

どんな動物も同じようなもので、たまたま人間が選んで家畜化したのではなく
家畜化する試みをすべてしつくした上でたまたま家畜化できたのが20種類に満たなかったのです。



ウマシマウマ
本質的に性質の異なる動物なのです。


別の言い方をしますと
「 シマウマ(さが)は、決して人間に従順にならない 」です。


これは、不思議なことでもあり当然なことでもあるのですが、
それぞれの動物が外見が違うように、その性質である(さが)もそれぞれ違うのです。


その性(さが)を、人間が都合良くコントロールすることなど、実は不可能なのです


そうして今度は、
私たち人間について考えてみます


私たち人間という種が持つ性(さが)とは何か?


人類が誕生してからこれまでの間、
他人を妬みうらやみ、争って、富の収奪を繰り返す
一定の環境的条件が揃えば、いつも同じ間違いを繰り返してしまう


ずっとその人間の性(さが)は変わらずにきたのではないか



「 人間とはもっと素晴らしい存在のはずだ 」
といったとしても、

シマウマが、決してウマのように従順になれないのと同じように
人間も、決してその本質は変わらないのでないか?


人間の性(さが)とは、いったいどのようなものでしょうか?
<続く>







「ご訪問いただいた方へ」
一日一回、3つのランキングボタンをそれぞれクリックしていただくと有り難いです。


ブログランキング・にほんブログ村へ

人気ブログランキングへ
スポンサーサイト

人間の性(さが)

2011.2.26
前回からの続きです。


「 人間だけは他の動物と違って崇高なもの 」 だと
私は過去に、教えられたことがあるような気がします。


 そして人間は
 差別心や、ねたみ、嫉妬などの悪い感情を、克服するべきである!

 いや克服できるっ

 それが人間の正しい姿だ!


よくそのような論調が世の中溢れていますね。



でも一方、

 人間は何千年たってもちっとも成長しない
 同じ間違いを繰り返してばかりいる(諦)


この立場からの指摘も非常に多いですね。



皆さんは
どちらの立場で考えることが多いですか?



それぞれの立場でその理由や根拠がありますが、
私は昨日のブログで、もちろん、


人間の性(さが)はちっとも成長しない


と書いたのです。


そしてそれは、
シマウマウマなれないように
人間が持つ変えられない宿命的な性(さが)なのだと。


良くも悪くも人間という種が持つ性質は変えられないのだと。



それではどうするのか?


シマウマウマできないのであれば、
必要に応じてシマウマを飼育するように、


人間の性(さが)を変えられないのであれば、
必要に応じて、その(さが)を飼いならすしかないのです。



この問題は、
「 悟り 」を目指していく、我々仏教者にとっても
深刻なテーマだと思っています。
私自身その答えを模索しているところです。




(昨日のブログの補足です)






「ご訪問いただいた方へ」
一日一回、3つのランキングボタンをそれぞれクリックしていただくと有り難いです。


ブログランキング・にほんブログ村へ

人気ブログランキングへ

人間の性(さが)2

2011.2.28
前回の補足です。

ウマシマウマ
人間の性(さが)について取り上げました。


そして
心理カウンセラーのショウセイさんに、
シマウマ私たちの煩悩なのかもしれないとのコメントをいただきました。


あっ!そうか。
書いている本人が気付いていなかったのですが、


まさに仏教の教えで、
その煩悩を飼い慣らすことが書いてありました。

それは
『 十牛図 』(じゅうぎゅうず)です。

これは、禅の世界では最も有名なお話の一つです。
煩悩をシマウマ!?ではなく、に例え、
悟りに至る過程を書き表されたものです。


まさに煩悩を飼い慣らすのです


検索で「 十牛図 」とすれば
詳しい解説がたくさんありますが、


そのコメントをいただいた
ショウセイさんのブログの解説が素晴らしいので
ご紹介させていただければと思います。
もちろん、心理療法的解説になっていますがとても参考になるはずです。
(ショウセイさんにご了解して頂いています)

『 心理カウンセラーショウセイのカウンセリングルーム 

十牛図「うつ病、神経症の回復プロセス」
十牛図2、「うつ病、神経症克服へ・・・」





それから
ご報告が遅くなりましたが
2月19日に二宮咲子さんのコンサートを行いました♪
nino2

nino1

響き渡る美声にすっかり酔いしれて
本当に幸せなひとときでした♪♪♪

nino

ピアノ楽しいトークをして頂いた、甚目さん(左)
素晴らしい歌声で私たちを魅了して頂いた、二宮さん(中)

そして大満足♪♪♪
住職(右)です!





「ご訪問いただいた方へ」
一日一回、3つのランキングボタンをそれぞれクリックしていただくと有り難いです。


ブログランキング・にほんブログ村へ

人気ブログランキングへ
プロフィール

中村建岳

Author:中村建岳
お越しいただきましてありがとうございます。
文字ばかりのブログですが、どうぞお付き合い下さい。

リンクフリーです。

私のお寺のホームページは⇒こちら
です。

⇒こだわり住職 なるほどアイデア情報局
⇒良縁 寺カフェ
ブログもよろしくお願いします。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
月別アーカイブ
カテゴリ
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。