永正寺副住職 中村建岳が、法話を推敲する過程で考えたことや、日頃感じていることなどを、そのまま素直に表現するブログ。

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「四苦八苦」

2010.10.21

お釈迦さま
ゴータマ・シッダールタ、仏陀(ブッダ)、釈尊などさまざまな呼び名があります。
もちろん仏教の開祖です。
混乱をしないように、
このブログでは、お釈迦さま呼称に統一しようと思いますが、文脈や勢いなどで他の呼び名を使ってしまうかもしれません。その場合は、同一人物ですのでよろしくお願いいたします。

そのお釈迦さま。
今から2500年ほど前にルンビニー園というところで生まれましたが、生後1週間で母親のマーヤーが亡くなってしまいます
この母親を亡くしてしまったことが、お釈迦さまの生き方に決定的な影響を与えます。

生まれたときの親の愛情は決定的です。
人は生まれてきたとき、大きな泣き声をあげます。
赤ちゃんは大声で泣いて、それを親が懸命にあやすこと親の無条件な愛情を感じること安心するそれを何度も何度も繰り返します
親の無条件な愛情を確認することによって、自分は存在を許される存在なんだ存在していいんだという無意識での自覚・自信が芽生えます

それがこの時期充分な愛情を与えられていない子どもの方が感じてしまったら
それはおおにしてその先、深刻で大きな悩みをかかえてしまうことになってしまうのです。

「自分は存在していいのだろうか」と大きく根本的な疑問を抱えてしまう。
その確認を親以外のだれか周りの存在に求めてしまう。

大きな寂しさと不安、苦しみを抱えながら生きていくことになるのです

例えば、自分に自信が持てず周囲の人の顔をうかがってばかりいたり、自己表現が屈折してしまう人がいます。
心に大きな寂しさを感じた人は、不幸にも犯罪を犯してしまうことがあります。犯罪者のおいたちで、幼少のころ充分な愛情を与えられなかったということはよく耳にします。

逆にこの心にあいた寂しさを埋めることによって偉大な人になる場合があります
生後すぐ母親を亡くしたお釈迦さまは、自分の存在への大きな疑問、寂しさ、苦しみをもっていたために、その後出家の道を選んだのだと思います。そしてついには悟りを開くことになります。

お釈迦さまは「何故、人生は苦しみばかりなのか」苦しみながら考え続けます。

「人生は苦しみばかり」、この言葉を「四苦八苦」と表現しています。
<続く>



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四苦八苦2

2010.10.23
前回からの続きです。

お釈迦さまは、出家する前は釈迦族の王子であったので、かなり裕福!?な生活をしていたそうです。
しかし、どんなに物質的に満たされた生活をしても、心の虚しさという苦しみから逃れることができません。

「人は何故苦しむのか?」「何故苦しまなければならないのか?」「苦しみとは何か?」

お釈迦さまの出家の動機はこの苦しみです。
仏教の出発点はまさにこの「苦しみ」なのです。
その「苦しみ」を克服することこそが仏教のメインテーマと言えます。

そして、その第1段階は、
人生は苦しみばかり」ということに気付こう!なのです。
それを「四苦八苦」という言葉で表現しているんですね。

「四苦」については、殆どの方が説明するまでもなくご存じだと思いますが
生・老・病・死」の4つの苦しみのことです。

生まれることすら苦しみなのか?
むしろこの世に生を受けることだから喜びではないのか
それともキリスト教の原罪のように生まれながらの罪を背負うような考え方があるのか?

というと、そういうことではありません。
仏教でいう「苦しみ」は、文字通りの苦しみの意味がありますが、むしろ「思い通りにならない」という意味なのです。
つまり「生まれることが思い通りにならない」です。

生まれる性別も、地域時代、そして。それら全てが思い通りになりません。
「もっとお金持ちの家に生まれたかった」
子どもの頃、誰しもが一度は口にしたことがあるでしょう。

そのように残りの「老・病・死」も自分の思い通りにならないことばかりですよね。
<続く>

新しいリンクの方の紹介です。
「禅宗お坊さんのブログ布教(禅語・作務・坐禅・修行・恋!?坊さんリアル体験記)」
泰丘良玄さんです。長いブログ名だなぁーって、冗談♪
この方もお寺の副住職をしています。
若く、賢く、カッコ良く、運動能力抜群、将来性有の万能お坊さんです。
おめでたいことも最近あったそうです。ご興味のある方は是非見てみてください。

ご紹介する機会がありませんでした。
「癒しの風~薫風堂~経絡治療勉強中」
白い月の風さんです。
このブログを始めて、初めてお知り合いになった方です。
何事にも大変勉強熱心な方です。
私の知らない分野どころか、仏教、禅についてかなり専門的な知識とお考えをお持ちです。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。



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人生は苦しみばかり

2010.10.25
前回からの続きです。

人生は苦しみばかりということに気付こう!
これが仏教の出発点、第1段階です。

本当に苦しみばかりでしょうか?
楽しいこと、嬉しいこと、悲しいこといろんなことがあって、喜怒哀楽とかさまざま。
その中の一つとして苦しみがあるんじゃないか?

「結構楽しいこともあるよっ♪」
今が不幸のどん底な人でない限り、全く自然な感覚だと思います。

では、あなたの好きな食べ物は何ですか?

その思い浮かんだ食べ物を、食べる瞬間を想像します。
嬉しいとか楽しいと思うでしょう♪

しかし次の瞬間、また同じものが前に出てきて食べないといけなかったらどうですか
そしてそれが、どんどん続いたらどうなりますか

好きなものを食べることに慣れ、いつか必ず飽きます。そして、やがては苦しみとなってしまいます

これは食べ物のことだけではありません。
人間の感覚とは不思議なもので、楽しいこととか嬉しいことが持続し続けることはありません
慣れや、その楽しさを失うことへの不安など、いつの間にか別のものに変わってしまう。
そしていつか苦しみに変わってしまうのです。

反対に、苦しみは容易に持続し続けます。苦しみの只中にいる時。そこから抜け出すことは簡単ではありません。

つまり、人は宿命的に!?苦しみを背負っているようなものだと言えるのです。


そしてこの第1段階
「人生は苦しみばかりということに気付こう!」
というテーマは、

そのことに気付かずに
もっと楽しく生きれるはずだ」、「充実するべきだ」、「苦しさからとにかく逃れたい
などと思うことで、
私たちは、余計に苦しみを呼び込んでしまっている

そうではなくて、


「もともと苦しみだらけなんだよ

というメッセージなのです。



仏教が目指す苦しみのない世界とは、苦しみに気付くことから始まるのです。


<続く>



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「四苦八苦」のまとめ

2010.10.26
前回からの続きです。

仏教が目指す苦しみのない世界とは、苦しみに気付くことから始まります

「もともと苦しみだらけなんだよ」と。

その苦しみだらけを「四苦八苦」と表現しています。

まず
4つの代表的な苦しみ「生・老・病・死」が四苦です。

そして「八苦」とは、「生・老・病・死」の四苦と、次にあげる4つの苦しみと合わせて八苦となります。
愛別離苦」(あいべつりく)、どんなに愛する人でも必ず別れはやってくる苦しみ。
怨憎会苦」(おんぞうえく)、怨んだり、憎んだりする人とも出会ってしまう苦しみ。
求不得苦」(ぐふとくく)、求めても思う通りには得られない苦しみ。
五蘊盛苦」(ごうんじょうく)、心も体も思い通りにすることはできない苦しみ。
です。

しかし最近の漢字変換機能は凄いですね。ほとんど一発変換でこの4つの苦しみが変換できます。
それぐらい常識的なこととも言えるんでしょうね。

それはともかく、このように「苦しみだらけ」なんですね。

皆さんがこれまで経験した、体験された苦しみは、この四苦八苦のどれに当てはまるでしょうか
一度、振り返って想像してみてください。

四苦八苦にあてはまらない苦しみってあるでしょうか?

「求不得苦」がほとんどすべての苦しみを包括している気がしますので、ないでしょうか。
もしそれ以外の苦しみがあれば是非教えてください。


この「苦しみだらけ」の「四苦八苦」で、四苦八苦シリーズのまとめとします。

では、なぜ苦しみだらけなのでしょうか?
これが第2段階です。
<続く>



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